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ミキクロウ

Author:ミキクロウ
知識のないまま、気分、駄文垂れ流し。多分でなく、自分満足と判っております。
ジャンルも文体も不安定な感じです。
読み易い、を何とか目指します。
リンク・アンリンクフリーです。

qoo-low@hotmail*co.jp
ご指摘、感想など御座いましたらお気軽にどうぞ。

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あたたかくなってきましたね
イロくないコバヤ視点です。

宜しければどうぞ!


ゆるやかな風が、空を通っている。

ハッキリとした輪郭を持った雲さんが流されて行きます。
どんより曇り空なのに、不思議と気持ちは晴れてる。
お隣に、彼女がいるからでしょうか。


「どったの?」
缶のココアを両手で持って、ちょこり、ベンチに座って。
傾げた首に、猫さんみたいに上がる口角がとても可愛らしい。
「雲が」
見上げる私に続いて、野中さんも空を見上げる。
「風、強いね。でもここはそんな寒くないね」
自然ににこり。続いて、えい、と身体を預けて下さる。

あったかい、です。



繁華街から少し外れた小さな公園。
ブランコと砂場だけ。
砂利の灰色、彩るは、鮮やかな梅。

「キレーだね」
「はい、桜さんもキレイですけれど、梅さんは鮮やかにキレイです、」

「夜とか、ビックリする位ハッキリ判るもんね、色が」

云って彼女はぼんやり梅の樹を見る。倣って私も見る。
多いとは云えない梅の樹は主張するように、強いピンクを放つ。
「ゆうちゃんは、こゆの見付けるの上手いよね」
意味が判らず、止まる。
「なんてゆーの、自然?」

困った様に、続けてくれる。
「見落としがちな? …小さな変化とゆーか、」
「自然…、ですか?」
「てゆうか、観点が違うとゆーか」
「かんてん、」
「みんな違うんだろーけど、ゆーちゃんは特にさ、」
そこで言葉を切って、うん?と首を傾げる野中さん。


思案顔。
何を考えているのだろう。

知りたい。

言葉を探す。
瞳で伺い、チラリ絡む視線。
を、フイと外され少し、寂しい。


「そんな顔しないでよ」
眉毛の間に野中さんの人差し指。
「あは、ハの字になってる」
「…すみません」
ぐりぐり、と人差し指に力を込められる。
顔を顰める私ににっこり。
「ゆうちゃん、顔くしゃくしゃ」
そのまま鼻をゆっくりなぞって。
一瞬だけ。
下唇に引っかかるように、野中さんの人差し指。


「あ、」

「ごめ、痛かった?」
「いえ、」
「ん?」
下から伺うように、それでも年上みたいな表情をした野中さんの
お決まりの返答スタイルが、実は結構好きです。



「あの、」
「うん?」

ああ、気が散ってました。
すみません。

「指、」
「あ、これ?」
淡いピンク地に、濃いピンクで。
「えへへー、桜の花びらでーす」
野中さんの爪に描かれた小さな花びらがひらひらと。
顔の前まで持って来た、十本の指。小さな掌。




「お花見しましょう、なんてゆーからさ、」
ちょっと夜更かししちゃった、なんて照れ笑い。
笑いを含んだお顔が、少し俯いて影になって、睫毛が揺れる。
可愛らしい。
「でも、梅って思い出せなくてさー」

思わず掌をとってしまう。
昼間なのに。外なのに。
犬のお散歩が通るかも知れないのに。
ああ、野中さんの爪に口付けたい。
思う自分を押しとどめる。

代わりに、ぎゅう、と想いが伝わるように少し力を込めて。

「どしたー?」
にやにやと野中さんが覗き込む。
もしかして本当に伝わってしまったのでしょうか。
恥ずかしい。
「いえ、あの、」
「なあにー?」
両手を握り返されて、そのまま楽しそうにぶんぶんと振られる。
「梅も桜も楽しめて、今日は素敵なお花見です」






「あはは、」
そーだねー、と掌が離れてく。
少し寂しいです。
でも、気持ちが本当に伝わったら恥ずかしいので、ちょっと助かります。


「そゆとこだよ」
急に真顔になって、意味が受け取れず首を傾げる。
「小さなことでも、素敵なもの? ってゆうのを見つけるのが上手い」

「そうでしょうか?」
「そうだよー。たぶんゆうちゃんが探してるからなんだろうけれど」
ゆっくり、思案しながら口を開く。
私の事を考えてくださってる、って実感が出来て幸せが襲ってくる。

「…そんで、あたしの事も見てくれてる、」


プイ、と顔を背けられてもそれ所ではありません。
わたしも幸せが溢れてきて、お顔を見れないのですから。
「って、思ってるんですけれど、」
違いますか? なんて、丁寧にこちらに向かれる。

ですから、今は、ちょっとお顔が見れないんです。
「ねー、違うのー?」
腕を引かれ、身体が向き合う。
横座りのベンチ。
すみません、もう少しで落ち着きますので。
きっとにやにやしている顔を隠したくて、顔を振る。



「好きなとことか、あたしの可愛いとことか、
 ちっちゃな事もたくさん見つけて貰ってる気が、してる」
少し、落ち着いて来ました。
掴まれた手首が温かい。
「思い込みだったら恥ずかしいんですけど?」
やっと向き合ったお顔は、少し怒った様に責め気味。



「ゆうちゃんあたしに結構萌えてるでしょ?」

とても勝気な責め顔。
やはり気持ちは伝わってしまうものなのでしょうか。

「…はい」
追い込められて、素直に応える。

「まじかー、」
聞いておいて、自ら照れ笑い。
「でもねー、愛されてるなー、って思うんだよね、何か」
「伝わってます、か?」
「うん、何か、変な、確信? ある」
あたしも想ってるからかなー、なんて小さな声で。
聞こえてますよ。




二時間だけのお花見を終わらせて。
未だ夕方に差し掛かった頃合。お互い、次の予定へ。
明日が早いので、今夜は野中さんのお部屋には行かれません。
とても寂しい。


「寂しくなっちゃった?」
定期を片手に覗き込まれる。
改札をくぐったら、別々のホームへ。
「はい」
「そんなしょんぼりしないで、」
頬を撫でられる。
「こんなにムリヤリ時間作って会っちゃう位らぶらぶなんだからさっ」
にっこり笑顔がキラキラに輝いて見えます。
少し、元気を頂けました。

「ちゅーもえっちも暫くお預けだけど」
背伸びして、意味深に。
多くはないとは言え、人の往来はあるので止めて下さい。
ああ、顔が火照るのが判る。


そのままの勢いで別れて。

降りたホームの対岸に野中さんを見つける。
携帯を弄っているので、私には気付かない。
やっぱり、寂しい。


終わったのか、携帯を鞄に仕舞いこんでやっと気付いてくれる。

ぱ、と綻んだお顔が愛しい。
大きく振ってくれた手が嬉しい。
声の届かない距離が、寂しい。


電車が着いて、野中さんを乗せて行ってしまう。
何度も手を振ってくれた野中さんが可愛らしかった。
電車が着いて、私も乗り込む。野中さんとは別方向へ。
やっぱり寂しくて、携帯を取り出す。



未読メール。
「さびしーのはお互い様なんだからガマンしなさい」







そして二通目。
「でも、やっぱさびしーから、ヒマな時は電話して」


結局、お声を聞けたのは深夜になってしまったのだけれど。
何度も見直したメールのお陰で、寂しいのは少し紛れました。




早くお会いしたいです。
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SS(あいゆう) | 04:51:54 | Trackback(0) | Comments(0)
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