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ミキクロウ

Author:ミキクロウ
知識のないまま、気分、駄文垂れ流し。多分でなく、自分満足と判っております。
ジャンルも文体も不安定な感じです。
読み易い、を何とか目指します。
リンク・アンリンクフリーです。

qoo-low@hotmail*co.jp
ご指摘、感想など御座いましたらお気軽にどうぞ。

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ふあん狩
なつなお

じぶん的好きなひめツートップ!



「良い、よ。」
シャンプーを待つ子どもみたいに、ぎゅうっと目を瞑った。
鋏だろう、瞼を金属がくすぐる。
「冷たっ。」
「口を開けるな。髪の毛が入るぞ。」

時々、暖かい手が触れて。
そこに、意識が持って行かれる。

しゃくしゃく、と心地良い鋏の音。
顔が少し痒いのは、この際、我慢。
真っ暗な世界に、あなたのあったかい手が触れて。
とても安心。
目が見えなくなっても平気そう。なんて安易に思う。

集中してる様で、無言な時間が続く。
怒られるだろうから、口を閉ざして終わるのを待つ。
小さくだけれど、あなたの息遣いが聞こえて、聞き耳立てる。
何だか安心。
言葉なんてなくても平気そう。なんて安易に思う。

二人で居ると、憎まれ口を叩くだけだけれども、居心地が良すぎて。
全てを受け入れて仕舞いそうになる。

「出来たぞ。」
タオルでがしがしと顔を擦られ、ゆっくりと目を開けた。
「上手く行った…筈…だ。」
頼りなさげにそう付け加えて。

こんな時は、あっと思い出す。
情けない顔。昨夜もしてた。
あなたの不安が何処から来るか、あたし夜な夜な見てるんだから。
どれだけ大切にされてるか、ちゃんと知ってるんだから。

鏡の前で、短くなった前髪を確認。
「う~ん。」
「どう、だ?」
横からなつきが覗く。鏡越しに目を合わせる。
「微妙。」
「何だとっ!」
眉を顰めたあたしに、不満そうに即答。
「いや~。…何か、微妙?」
「お前が切れって云うから、切ったんだぞ?!」
「あー。はいはい。」
ポンポンと肩を叩くと、なつきは不満顔のまま、前髪に触れる。

そのまま黙って、あたしはもう一度、目を閉じた。
前髪が動く微かな感触。
熱っぽいなつきの掌が、近くに居るって主張してる。

なつきの腰に手を回す。
胸に顔を押し付ける。
キスをくれるのを、待ってる。

こうして居ると、とても安心。
あんたさえ居れば良いよ。

あなたが、あたしの前を演じ切れる様、努力するから。
此れからも、あたしの前にずっと居て。
そうして、早くキスをして。
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SS(まいひめ) | 05:12:16 | Trackback(0) | Comments(0)
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