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ミキクロウ

Author:ミキクロウ
知識のないまま、気分、駄文垂れ流し。多分でなく、自分満足と判っております。
ジャンルも文体も不安定な感じです。
読み易い、を何とか目指します。
リンク・アンリンクフリーです。

qoo-low@hotmail*co.jp
ご指摘、感想など御座いましたらお気軽にどうぞ。

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何でか)みこなお
発掘しちゃったので、乗っけてみまーす
サーセーン


冬の薄い空気が部屋に流れ込む。
掃除の終わった教室は、静かに机が整列しているだけ。
卒業式の予行練習なんだかで、午前で授業は終わった。
体育館から、スピーカの音がする。

奈緒は一つ欠伸をすると、開け放したままの窓に近づく。
ゆるゆると揺れるカーテンをうざったそうに除けると、閉める為手を伸ばした。

「居たっ!!」
背中から掛かった大きな声に、手を伸ばしたままの姿勢で振り返る。
「ダメだぞ、奈緒。」
ツカツカと寄って来る長身の少女は、頬を膨らませ不機嫌を現した。

「何よ、アンタも説教?」
此方も眉根を寄せると、不機嫌顔。
「説教じゃない! 卒業式の練習だぞ!」
「大した事してないんだから、良いじゃない?」
「ダ・メ・だ。」
窓際の奈緒に残り数センチ。
ずい、と上から命が圧し掛かる。

初めて会った時には、下にあった目線も4年の間に何時の間にやら越されてしまった。
すらりと伸びた手足は健康的に肉がつき、特徴的な髪型はそのまま。
時々下ろしていたりすると、変な色気にドキ、としてしまう。
真っ直ぐな強い視線はそのままだ。

お互い睨み合うように、視線を絡ませ沈黙する。
「何よ?」
先に口を開いたのは奈緒。
このまま適当に丸め込んでしまえば、命は黙り込み、解放してくれるだろう。
「来月でしょ、卒業式。今から何、練習すんだっつーの。」
命はむぅ、と少し悲しそうにうねる。
「今からやったら、感動もへったくれもないじゃない?」
上半身をひょい、と引くと。片手を伸ばし窓を閉める。

ガチャン。
大きな音を立てて、外気を遮断する。
奈緒が引いた所為で、少し遠くなった命の顔。
困惑と、随分悲しそうな顔。
しぃんと静まり返った教室で、やけに物悲しい。

「じゃあ帰るから。」
命のそんな顔は得意じゃない。
顔を背けると、身を捩った。
途端、ぐい、と両肩を掴まれる。
真剣な眼差しで見つめてくるは、唇。

奈緒の頬にさぁっと朱が散るより早く。
命の唇は、奈緒の薄い唇を奪って居た。
腰に手を回され、舌を入れられる。
「…んぅ…。」
一通り味わって顔を離すと、脱力した奈緒を満足げに見下ろす。
「ん! 行くぞ。」
濡れた唇を拭うと、一言。
強引に手を引きと歩き出す。
「ちょっ…、」
少しばかりの抵抗をみせると、クルリと振り返る。
「私たちの卒業式だぞ。」
言い聞かせる様に、奈緒の瞳を覗き込んで。
「奈緒との思い出は、全部大事にしたいんだ。」
な?と首を傾げられると、何も言えない。
手の甲で口を抑えたまま、片手を引かれ。

遅れて来た二人に体育館中の視線が集まる。
よりによって全体練習。
顔の火照りが気になったが、平静を装った。
パイプ椅子に座った所で、斜め前の命の背中を睨む。
「…バカじゃないの。」
足を組むと、小さく悪態をついた。

卒業演習に来ない奈緒の事を、舞衣に相談し、なつきから静留まで伝わり。
先輩たちの手のひらで転がされて居る事を、奈緒はおろか、命も判って居ないのであった。
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SS(まいひめ) | 05:03:59 | Trackback(0) | Comments(0)
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